治山工事の流れ
山岳地帯での土砂災害を防止し、地域の安全を確保するために、治山工事が行われます。治山工事の施工過程は以下のような手順で行われます。
現地調査と計画立案:
まず、専門家や技術者が現地を調査し、土砂災害の発生状況や地形を詳細に把握します。その情報を基に、治山工事の計画が立案されます。地形や地質、周辺環境などを考慮し、最適な工法や設備が選定されます。
地盤の調査と準備:
施工前には、ダムの建設予定地の地盤調査が行われます。地盤の安定性や地質条件を詳細に調査し、適切な基礎工事や地盤改良が計画されます。また、建設現場へのアクセス道路や施設の整備も行われます。
基礎工事:
ダム建設には、堤体の基礎となる基礎工事が不可欠です。まず、ダムの基礎部分に適切な地盤処理が行われ、その後、コンクリートや石材などで基礎が造られます。この工程では、地盤の安定性を確保するための施工が重要です。
堤体の施工:
基礎工事が完了すると、ダムの堤体の施工が行われます。従来のやり方では、堤体の形状に合わせて鉄筋や木材などで構成された型枠が設置され、コンクリートを流し込み堅固な構造を形成します。ただこの場合、生コンを打設したのち養生期間を置いて型枠の解体され後にいろいろな廃材になってしまいます。そこでこの型枠の代わりに使用されるのが、「残存軽量型枠」でコンクリート製の製品でそのまま型枠の代替品として使用することが出来ます。しかも生コン打設後には解体する必要もなく、そのまま堤体の一部となる為廃材もほとんど出ず、工期を短縮することが可能な事が利点です。
施工管理と監視:
治山工事では、施工中の安全管理や品質管理が重要です。施工現場では、常に施工状況や安全状態を監視し、必要に応じて対策を講じます。また、施工後も定期的な点検や保守が行われ、施設の維持管理が確保されます。
報告と評価:
治山工事が完了すると、施工の結果や効果を評価し、地域の安全性や治山施設の機能性が向上したことを確認し、今後の対策や改善点を検討します。